浜松市防災学習センターの講座に招かれ、東北の震災・原発事故被災地の14年目の現状を報告しました!

 8月24日、浜松市防災学習センターの原田博子さんにお招きいただき、「14年目の報告 東日本大震災の『現在地』を考える」と題する講座で話させてもらった。
 43人が申し込まれた教室で、この間取材してきた石巻のワカメ、ホヤ養殖の温暖化の危機、国が「再生」拠点を整備した福島県双葉町の未来と廃炉の行方、同じく帰還困難区域・浪江町津島の住民が闘う「ふるさとを返せ」裁判。そして郷里・相馬から、処理水問題で揺れた漁業者の思い、震災後も相次ぐ地震で解体される街並みと市民が問う「復興」の意味-そのような現況を報告した。
 13年過ぎても震災、原発事故は終わらない。新たな難題が生まれ、被災地の模索は続いている。能登半島地震、南海トラフ地震など、新たな災害が起きている、どこかに起こりうる、そんな現実や不安に、東北の経験を知って生かしてもらえたら、と思った。そして、今も続く被災と避難生活の心の傷を、精神科医蟻塚亮二さんの実践から紹介させてもらった。能登の被災地へ、一緒に心つなげながら。
 原田さん、集ってくださった皆さま、ありがとうございます!