「猫神」は豪雨災害を生き延びた、という丸森町の話です。

 『猫神』は豪雨水害を生き延びた! 被災地の宮城県丸森町には、こんなニュースもあります。
猫神はご存じですか? 丸まったり、背を伸ばしたり、寝入ったり。猫の仕草がリアル可愛い石碑や石像が丸森町内にあります。
東北のオオカミ信仰の調査で知られる民俗研究家、石黒伸一朗さん(村田町歴史みらい館専門員)が、15年前から丸森町内で81基も掘り起こし、町のシンボルになりました。
猫は江戸時代、養蚕農家の守り神でした。生糸を取る繭を食い荒らしたのがネズミ。それを退治する猫はありがたい味方だったのです。最古の猫神が、文化7(1810)年に中島天神社まつられた石像。ところが、10月12日の豪雨水害で神社が土砂、流木に埋もれ、『最古の猫神は流失した』との報道もありました。
でも、石黒さんが泥の下から無事に掘り出しました。丸森町の守り神は健在でした!=写真は石黒さん撮影=(terashimahideya.com より新潮社『フォーサイト』の記事『山津波に屈せず』をご覧ください)