連載『引き裂かれた時を越えてー二・二六事件に殉じた兄よ』の7回目が、新潮社「フォーサイト」に載りました。

新年早々、本当に久々に風邪で寝込みました。休みの一服も楽しみつつ旅し考え書く1年にしようと思います。2020年もよろしくお願いします。
波多江たまさんという弘前の女性と20年前の取材で出会いました。昨年104歳で他界するまで語り聞かされたのが、二・二六事件 (1936年)の決起将校で銃殺された兄のこと。戦前戦後と沈黙を強いられた遺族の無念、その生涯と真実の声を伝えたいという願いでした。
人生の約束と感じ、書き始めた連載『引き裂かれた時を越えてー二・二六事件に殉じた兄よ』の7回目「津軽義民への道」です。大正末から昭和初めの津軽。皇国軍人を志した少年を苦悩させたものが古里の村の貧しい暮らしでした。「東北の農村を救え」と訴えた二・二六事件の源流の一つがそこにありました。
新潮社「フォーサイト」にお立ち寄りください。行き着く先はまだ見えませんが、今年もじっくり続けていきたいと思います。    (デイリー新潮Yahoo!ニュースに記事が転載されました)

生前の波多江たまさん