1月27日、尚絅学院大の講義で、ローカルメディア「TOHOKU 360」の編集長に聴きました。

 1月27日、当地の尚絅学院大で担当するメディアリテラシーの講義の7回目に、私も参加するローカルメディア「TOHOKU360」の編集長、安藤歩美さんに来ていただきました。
安藤さんは東京の大学院生時代に東日本大震災の被災地、女川などでボランティアをし、その体験からマスメディアを志望。全国紙の仙台の総局で2年間仕事をした後、Yahoo!ニュースを経て独立しました。
「東北で日々出遭う地域のネタや人にこそ面白さの鉱脈がある。もったいないくらい」と、「TOHOKU360」を創設。東北の各地から取材者、発信者を募り、新聞出身の仲間らと編集部を組んで養成スクールを催して仲間を増やしています。
講義では、安藤さんのプレゼンの後、私がインタビューをしてお話を聴き、学生さんたちの質問を募りました。当事者をゲストにした授業は、一昨年まで東北大での「未来を拓く新聞論」という講座で毎年、私の取材する飯舘村の農家を招いて、学生さんとの対話の場をつくりました。当事者と向き合い質問をする場は、思いさえあれば、ニュースの現場にもつながります。この日の授業も、東北のローカルメディアの明日へのささやかな種まきでもありました。
後期の8回シリーズの講義は、昨年10月の豪雨災害とローカルメディア、そもそもメディアとは何か、教室でのメディア体験、3回連続の「ニュースとは何か」を考える、この日のローカルメディアの担い手に聴くーと続き、3・11と取材者の使命を考える次回で、今年度が終わります。
試行錯誤の講義づくりですが、また現場を訪ね当事者たちに学ぶことから、自分なりの答えを探していこうと思います。