津波でわが子を亡くした親のその後を伝える「魂となり逢える日まで」の8回が、新潮社「フォーサイト」に載りました。石巻の北上町十三浜のお話です。

 北上川が雄大な広さとなって三陸の太平洋と接する、石巻市北上町十三浜。全国に知られるワカメ産地で、長年漁協組合長を務めた、敬愛する佐藤清吾さんがおられます。2011年3月11日の大津波で、清吾さんの古里・大室集落は流され、奥様とお孫さんら、17人を数える身内の人々を喪いました。
 新潮社「フォーサイト」で、わが子を亡くした親たちのその後を伺う<魂となり逢える日まで>を連載しています。十三浜復興に奮闘してこられた清吾さんは、孫の母親だった娘さんも震災10年目に亡くされた、というつらいお話を語りました。何年たとうと、遺族の心のあの日は終わっていません。それをお伝えしたいと思います。