震災10年と重なるコロナ禍の既視感、「ジャーナリズム」6月号に書かせてもらいました。

 いま、日本じゅうがコロナの被災地になってしまった…10年前の東日本大震災からの状況がコロナ禍に重なって映り、その既視感を「ジャーナリズム」(朝日新聞社)6月号のメディアリポートに書かせてもらいました。
 大震災、原発事故の検証がこの3月、あらゆるメディアで報じられましたが、私には、いったん計画すると現地の当事者の声を聞かず、止まることも修正も利かず、「官製復興」へ暴走機関車のようになった政府のありようが、最大の教訓に思えました。巨大防潮堤も除染工事も…。
 その繰り返しに見えるのが、被災地の実情と無関係に「復興」の目標化し、またも「誰のための」を欠落させたまま政府が突っ走る東京オリンピック。「復興五輪」も忘れられ、「コロナに打ち勝った証」だの、「国民の絆を取り戻す」だの、いったいどこへ向かっているのか。
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