浜松学院大学で、被災地の『見えない復興と心の傷』をテーマに講義をしてきました
久々、車窓の富士山は雪化粧ー。浜松学院大で危機管理論を教える原田博子さんのお誘いで、足を延ばし、東北から遠い街の若者たちに震災、原発事故の被災地の「見えない復興と心の傷」をテーマに授業をさせてもらった。
開拓地の町のような陸前高田、いまだ人影まばらな飯舘村、原野に戻っている浪江町の帰還困難区域、往時のよすがもない名取市閖上の新しい町…。取材写真とともに伝えたのは、住民が語る古里喪失の寂寥の思い、あの日から癒えぬ心の傷、わが子を亡くした遺族の声など、復興の掛け声の影に取り残されたままの現実。
「復興」とは何か、そして毎年新たな災害の被災地が生まれ、浜松のような間近に原発のある地域にも大地震・津波が予測される今、古里と人と心にどんな危機が起きるのか、東北の被災地から学んでほしい、と受講生に呼びかけた。
授業の時間を過ぎても、感想票いっぱいに、さまざまな気づきや驚き、思いや決意を書いてもらえた。こちらも希望をもらった。