原発事故から13年、住民の苦悩が続く帰還困難区域・浪江町津島の今です
原発事故で帰還困難区域となった福島・浪江町津島地区。四季の恵み、人の絆が自慢だった古里から住民が避難生活に終われて13年。起きている変化は、昨春、地区の面積の1.6%が国から居住可能な「復興拠点」に指定され、草生した家々が次々に解体されている風景だ。
帰って住むことを許されなかった愛着深い我が家を、「解体に同意すれば公費で無償」と国から返事を迫られた。住民の多くは国、東電を相手取り、古里の環境を取り戻す「ふるさとを返せ」裁判を続けており、分断される状況もあり、心を引き裂かれる選択だったという。
明治以来の老舗旅館「松本屋」。現在、大玉村に避難中の主人は、区長であり裁判の原告団長。悩んだ末に「建物を壊さず、残す」決心をした。その選択の理由とは―。いまだ何も解決せず、住民の苦悩が続く被災地の現地発ルポを、「TOHOKU360 」でお読みください!