参院選終盤、転落寸前の与党、間違ってもワイマールの道は…

参院選は、終盤情勢が各メディアから伝わる。某新興政党の党首の出自を、いにしえのドイツの髭の伍長になぞらえる見方があったが、ポイントはむしろ…。九十余年前、ワイマール時代のドイツは財政破綻、大失業、超インフレ、社会不安の状況にあって、政権与党が国民の信を失い、転落寸前の苦し紛れに『連立』に入れたナチス党が増長した。誹謗中傷とフェイク、暴力の素性をむき出しに、国会議事堂放火事件を共産党の仕業として政敵をなきものにし、“国民の敵”ユダヤ人を迫害し、全権委任法をつくりデモクラシーを死に追いやった。心してゆくべきはこれからか。関西の新聞のような”不戦敗”はもうなしにして。(7月16日)