尚絅学院大で『文章表現チャレンジ』の授業、まるで新人記者さんと向き合うように
この4月から、尚絅学院大の学習サポートセンターの役目が加わった。文章を上手に書きたい、スキルを身に付けたい学生さん向けの授業「文章表現チャレンジ」(前期は10回)と、レポートの書き方や勉強の仕方を個別にアドバイスをする「学習相談」。これまで4人を指導させてもらっている。
「私の推し本」というお題に取り組んだ学生さんには、「これは中学生の感想文じゃないよ。誰に向けて書くの? きみはこの本の著者と、きみの書く記事を読む人たちのつなぎ手で、本に込められたメッセージを届ける役目、責任があるんだよ」と発想を変えてもらい、読み手を導く「見出し×リード文」と説得力を生む「記事の構成」を考えてもらった。
記者教育のエッセンスだが、実践的で教室でも役立つとあらためて感じる。新聞の新人さんと向き合った頃と景色はすっかり重なる。が、あのころの鬼キャップはもう御免…必要なのは、どこまでも対話なのだ。(7月16日)
