取材者、発信者とは、「人と人をつなぐ」活動であり仕事です。2002～03年、米国各地に広がった新聞の改革運動「シビック・ジャーナリズム」を調査した折、出合った言葉の一つが “Newspaper is communication making business” でした。

シビック・ジャーナリズムは、「ニュースは当事者から始まる」、そして「ナラティブ（当事者が語る事実）に耳を傾ける」ことが原点。ナラティブから問題は何かを考え、その声をさらに、さまざまな場の人々につなぎ、支援につないでいく。私は「つながるジャーナリズム」と訳しました。

東日本大震災と福島第１原発事故の被災地の取材でも、遠くからは聞こえない、見えない当事者の声の発信を手助けしてゆく「伝え手～つなぎ手」の役目を痛感しました。それこそがローカル・ジャーナリストの役目だと考えます。どうぞ、つながってください。

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