被災地の記者は歳月に揺るがぬ「つなぎびと」たれーと、『ジャーナリズム』3月号のメディアリポートに書かせてもらいました。

25年前の阪神大震災を知らない世代の記者が多くなり、経験伝承の研修を神戸新聞が行った、と先ごろ、河北新報が記者を派遣して報じました。10年ひと昔のたとえ通り、9年前の3月11日の現場取材を体験しない若い世代にも社内伝承が必要では、との同じ危機感が記事に滲みました。
記者は「つなぎびと」たれーと、『ジャーナリズム』(朝日新聞社)3月号のメディアリポートに書かせてもらいました(今月10日発売)。
2020年の現場でも、当事者の時間と痛み、洞察の目を共有し、「復興 とは何か」の問いを受け継いでくれなくては、被災地の現実は、官制の「復興」と五輪盛り上げのニュースでかき消されるだろう、と。目下は新型ウィルスに取って代わられていますが、歳月に揺るがぬ報道を問われているのは変わりません。