地方の視点から今回のコロナ禍がどう見えたかーの論考を、「ジャーナリズム」誌(朝日新聞社)6月号に書きました。

〈自粛列島〉がテーマの『Journalism』(朝日新聞社)6月号の「メディアリポート」に、地方の視点から今回のコロナ禍がどう見えたかーを書きました。

在京テレビが競い合ったコロナ情報井戸端会議。自粛警察になったような首都圏発リポートの洪水。地方の側は「見ていると怖くなり、見ないと心配になり」と現実以上の不安心理に掻き立てられ、「遠来の災厄」に脅えました。

全国一律の対策不発を露呈した「政治の一極集中」の限界と、地域の自己防衛に迫られた知事たちの行動。地方の実情にそぐわぬ中央発の「新しい生活様式」への違和感。遠くの識者たちの「コロナ後の世界」論の非現実感。

 「情報の一極集中」にも疑問を持ち、地域の人々に合った暮らし方、生き方を求める声を地方紙こそが募り、集いの文化を再生する時であり、その役割を自覚すべき時だー。ローカルジャーナリストからの提案になりました。