作曲家上田益さんの「レクイエム・プロジェクト」の新作合唱曲に作詞をさせてもらいました。

今年9月11日初演の「また逢える〜いのちの日々かさねて〜」という4曲の合唱曲集です。一昨年秋に依頼をいただき、被災地となった郷里の相馬の情景や、石巻、陸前高田、飯舘村で出会った人々への思いを詞に書かせてもらいました。次の文章は、震災以来、仙台をはじめ全国で「レクイエム・プロジェクト」と題する合唱コンサートを上演されている上田さんがシェアしてくれた3月6日のFacebookからの引用です。

今日は、東日本大震災から10年となる来週を控えての仙台移動です。
今年9月11日の「レクイエム・プロジェクト仙台2021」コンサートのメイン楽曲となるのは、新作混声合唱組曲(全4曲)です。
すべて作曲が完了しました。
福島県相馬のご出身で仙台在住のジャーナリスト「寺島英弥」さんに書き下ろしていただいた詩に、作曲しています。寺島さんの人となりは、下記からご覧いただけます。
取材を通してずっと被災地、被災者と歩んで来られた寺島さんにしか書けない、素晴らしい詩・テキストです。
楽譜の写真の上に置いた本は、発売されたばかりの寺島さんの著書「被災地のジャーナリズム」。
Amazonで購入できます。
東北新幹線は地震からの復旧後も、臨時ダイヤでの運転が続いています。通常は東京→仙台は約1時間半ですが、現在は約2時間半。
間もなく仙台駅に到着。
               ◇
 (以下は、私の上田さんへの返信の一節です)
 上田さん ついに完成ですね! ここまでの作曲の日々、お疲れさまでした。お話をいただいた時、「私は詩人でなく一介の取材者です。それでもいいのですか」と半信半疑だった私に、「当事者の声を聴いてこられた人に依頼したいのです」と上田さんは語りました。
 心に刻まれた声と光景のいくつかを詞の初稿に編んだのは、そのころ入院したベッドの上でした。登場するのは私の人生にとっても大事な人々です。音楽という表現で、10年の今年、被災地の悲しみや苦闘、希望を全国に伝えてくださる上田さん、レクイエム・プロジェクトの合唱団の皆さんに感謝です!
上田さんのFacebookより