新著『二・二六事件 引き裂かれた時を越えて 青年将校・対馬勝雄と妹たま』が、間もなく刊行されます。

 『二・二六事件 引き裂かれた時を越えて 青年将校・対馬勝雄と妹たま』(ヘウレーカ)が、10月12日の発売を前に、本になって届きました。二・二六事件で蹶起し銃殺刑となった津軽の青年将校の生と死の軌跡を、「兄のすべて忘れまい」と誓った妹の記憶と生涯を通して甦らせたノンフィクションです。
 2年前に104歳で逝った妹、波多江たまさん。弘前のリンゴの花と岩木山の下を歩む裏表紙が、愛する兄のポートレートと並びました。彼女と出会った22年前の連載「時よ語れ 東北の20世紀」の記事を飾った写真(佐瀬雅行さん撮影)です。河北新報社の許可をいただき、一発の銃弾に引き裂かれた兄妹を再会させられた思いになりました。
 兄の真実を伝えたい…そんな「たまさんの願いをいつか本に」という長い長い時間の掛かった約束を果たしに、来週、弘前へ行ってきます。 どうぞ、お読みになっていただけたら(Amazonで予約中です)。