浜松の大学で「原発事故が起きると住民はどうなる」をテーマに授業をさせてもらいました。

 浜松市で子育て支援NPO「ぴっぴ」代表として活躍し、また管理者を務める市防災学習センターで市民の防災講座に取り組む原田博子さんからのお声掛けで、彼女が教える浜松学院大の講座「地域と防災」で授業をさせてもらいました。
 テーマは、想定される南海トラフ地震や津波、近隣の浜岡原発有事への問題意識の一環として「原発事故が起きたら、住民はどうなるのか」。震災・原発事故10年の福島の被災地の経過と変容、何も終わらぬ現状と人々の内なる問題など、取材現場の経験から受講生の皆さんに伝えました。
 東北から遠い地域の若者に「住民に何が起きるのか、暮らしは、復興はどうなるのか」を知っていただき、考えてもらえる機会はありがたく、コロナ明けにお呼びくださった原田さんに心から感謝です。
 高さ8メートル超の防潮堤が完成したばかりという当地の防災学習センターも訪ね、小学生たちも自分の地域防災を学べるデジタルのハザードマップや、避難所の様子を再現した展示などを見学。東北の当事者たちが語る防災講座も原田さんは継続して催し、「来年もお呼びしたい」と語っています。