神戸での震災追悼のレクイエムコンサートで、寺島作詩の東日本大震災の合唱組曲「また逢える」が演奏されました。
あの大火と廃墟の光景から27年がたった神戸で、1月23日、作曲家上田益(すすむ)さんが主宰する祈りと希望の歌の集い、「レクイエム・プロジェクト神戸」が催されました。
会場の神戸栄光教会に響いたのは、東日本大震災の被災地から生まれた合唱組曲「また逢える〜いのちの日々かさねて」。上田さんの作曲、私の作詩により昨年9月、「レクイエム・プロジェクトin仙台」で初演され、それから広島、東京に続いて、この日が神戸初演でした。
あの日の浜々で彷徨うように見たもの、町と店を失ったジャズ喫茶主人の再起、わが子を喪くした母親を死の淵から救った言葉、除染で荒廃した古里の村の土を再び耕す農家の決意ー。
それら歌を、西の被災地・神戸の合唱団に集う人々がどう響かせるのだろう? 立ち会って聴くことが私は叶わず、上田さんがこの日の演奏をYouTubeにて送ってくれました。3月11日がまた訪れるのを前に耳を傾けてみてください、清冽に響いた「また逢える」(1:22:00〜ごろから)。