近著『二・二六事件 引き裂かれた刻を越えて』の著者トークと書評文の4回連載が「TOHOKU 360」でスタートしました。
2月は私の誕生月ですが、23年前に弘前で出会ったある女性の取材から、2月26日も、人生に深く関わる日付となりました。
1936(昭和11)年のその日に起きた、二・二六事件です。首相官邸などを襲撃した蹶起に参加し、銃殺刑となった津軽出身の28歳の青年将校の妹、波多江たまさん(一昨年、104歳で他界)です。
事件の最後の当事者、語り部となった彼女への長い歳月の取材から、近著のノンフィクション『二・二六事件 引き裂かれた刻を越えて 青年将校・対馬勝雄と妹たま』(ヘウレーカ)が生まれました。
〈どのように取材し、何をテーマに何を考え、書いたか〉―を、東北発のニュースサイト「TOHOKU360」(安藤歩美編集長)が、きょう19日から4回にわたり自著トークの形で連載してくれます(次回以降は20日、26~27日)。
『東北にとっての「二・二六事件」を掘る 津軽の兄妹の物語』1回目をご覧ください。
親しい4人の東北の読書人から寄せていただいた書評文も、回ごとに1本ずつ紹介いたします。初回は、仙台在住の編集者、文芸評論家の小林直之さんです。