『二・二六事件 引き裂かれた刻を越えて』をいかに取材、執筆したかーの連載最終回です。各回の書評もご覧ください。

 どのような出会いと取材から、拙著『二・二六事件 引き裂かれた刻を越えて 青年将校・対馬勝雄と妹たま』(ヘウレーカ)ができたかーのプロセスを振り返る、連載「東北にとっての『二・二六事件』」の最終回です。
 地域のさまざまな当事者、中でも歴史の語り部の多くは高齢となり、その体験を記録し伝承するための時間は限られています。その声、記憶を掘り起こす役目のローカルジャーナリストが、あらゆる地域にいてほしい、というのが私の思いです。
 併載してきました東北の読書人の書評は今回、雑誌「りらく」に100回を超える音楽コラムも書かれた、仙台フィルハーモニー管弦楽団事務局事業部の長谷山博之さん