「原発事故から11年、被災地がコロナ禍の下で模索する『伝承』」の記事が、新潮社フォーサイトに載りました!

 きょうは3月11日。大震災と福島第一原発事故から12年目を迎える日、何を伝えるべきなのかーと、訪ねたのが郷里のある福島・浜通りでした。
 被災地の風景が日々、更地になり新しい町並に変わり、そこへ人も戻らぬ中、そしてコロナ禍で外との交流も途絶える危機の中、何を共有し未来に伝えられるのか、という「伝承」の危機にあるのではないか?
 そんな問いを抱えて、町民自らが伝承活動を続ける「富岡町3・11を語る会」の青木淑子さんと、自ら被災地へのスタディツアーを重ねてきた、いわき市湯本温泉の旅館主・里見喜生さんに、それぞれの今とこれからを尋ねました。
 語られたのは、大勢の若い世代の予期せぬ来訪、そして、旅館独自の原子力災害考証館づくりーという新たな伝承への希望でした。