東北文化学園大学で後期から「マスコミュニケーション論」の講義を始めます。新しい名刺です。

 新しい名刺です。4年目が始まった尚絅学院大とともに、縁あって後期から東北文化学園大学で、新設のマスコミュニケーション論を担当します。
 マスコミュニケーションといっても、今はスマホを持つ一人ひとりがつながる現実で、現在の私が発信しているローカルからまっすぐに広がる地平であり、かつてマスメディアの世界も経験した者として、若い世代への橋渡し役をできればーと考えています。
 講義14回の骨組みもできました。尚絅の講義で積み重ねてきた「現場とつなぐ」メディアリテラシーや、インタビュー体験、「当事者の声から始まる」シビックジャーナリズム、大震災・原発事故の伝承と被災地での教訓、私自身の無念さも含め、ここにしかないマスコミュニケーション論にしようと。
 添付の写真は、3月に参加した「震災10年、テレビ報道は震災をどう伝えてきたか」という日本大学新聞研主催のシンポジウムの報告ですが、この中でNHKのディレクターと「記念日報道」と「寄り添う」を巡って、ZOOMを通し論争になりました。中央とローカルの立ち位置、生き方の違いがくっきりと。こういうライブな教材を授業に活かすつもりです。
 集大成かというと、そんな年でもないだろうと自問しますが、日に日に髪が白くなってゆくような自画像を鏡で見れば、もう40ウン年の経験をお返しする番になっているのをひしひしと感じます。
 敬愛する岡本真さんの言葉「自分が開拓してきた土地を、勇気をもって次の世代に明け渡し、新しい地平に赴こう」を私なりに実践する機会をいただいた、これこそ人生の機縁と思いました。