尚絅学院大の実践講座が8回目。地元名取市の被災地、閖上の当事者を招いてのインタビューシリーズが始まりました!
尚絅学院大で2年目の「当事者とつながる学びとスキル」の授業が、今週で8回を重ねた。来年3月11日に向けて記事を書くまでの実践講座の折り返し点。大学の地元・名取市の被災地、閖上の自治会長、長沼俊幸さんを受講生たちは現地で取材し、この日は教室に迎えての共同インタビューの1回目。
東日本大震災が小学生の記憶にある世代が、いま、なぜ震災を知り、伝えねばならないかを考え、当事者とつながるインタビューの方法、意味、実践を学び、現地取材で初めて聴いた事実と心情から、それぞれの問題意識を議論し「質問」へ煮詰め、この日に臨んだ。形はプロの共同インタビューと同じ。
長沼さんを招いての1回目は、閖上の往時の町と住民が喪失したもの、伝承されるべきものの現状、来週の2回目は避難生活と閖上の新しい町づくり、3回目はこれからの支援と大学生の可能性―。多様な視点の発見と質問が生まれてくるはず。
被災地発の新しい「伝え手」、そしてローカルジャーナリストの卵が育ってくれたら、とひそかに期待している。