浜松市の防災学習講座、閖上の町内会長・長沼さんと「復興とは何か」を問う
7月26日、浜松市防災学習センターの原田博子さん(『ぴっぴ』代表)のお招きで、東日本大震災の被災地・名取市閖上の自治会長、長沼俊幸さんと共に7月の防災講座で、~「復興」とは何か 閖上が見つめた震災14年の軌跡~と題し、800人近い住民が犠牲になった閖上地区の震災後の歩みを紹介させてもらった。
長沼さんとは、尚絅学院大の授業で毎年、学生たちが現地取材でお世話になり、筆者もインタビューを重ねてきた。防災講座は今年「復興」をテーマにし、長沼さんは古里壊滅から過酷な避難所生活、6年にわたる仮設住宅を経て、新しい閖上の街に19年に帰還、新旧住民のコミュにティーづくりに取り組む。
「閖上の仲間とどこでも一緒に暮らせれば、それが復興」という長沼さんの願いは行政の強引な現地再建方針に断念させられ、癒えぬ心は市の「復興達成宣言」に置き忘れられ、深い喪失感を抱えながら「復興」の意味を問い続ける。
40人定員に60人近い市民らが応募したといい、当事者の体験に耳を傾けてくれた。閖上を支援に訪れた多くの人と交流する長沼さんに会おうと、遠来の受講者たちもいた。現在は京都に住まい活動する筆者の長年の友人も聴きにきてくれた。原田さん、センターの森口真紀子さん、ありがとうございます!



