南相馬であった「おらもしゃべってみっが〜市民が語る3.11」の集いに参加しました
10月23日、南相馬市鹿島交流センターであった「おらもしゃべってみっが~市民が語る3.11~」の集い。大震災、原発事故の後、私の郷里、隣町の相馬に開いた診療所で被災者の心のケアに携わる精神科医、蟻塚亮二さんが代表の「震災ストレス研究会」が催した。
参加者たちから語られたのは、それぞれの被災、避難の体験の中で「いままで語られなかった、語れなかった」思いと言葉。
深い森のようなつらい記憶を多くの人が胸に抱え、分かち合える場も、聴いてほしいと心開ける時もないまま、10年を生きてきた。心の深い傷となったまま。私が「伝えたい」と書き留めてきた同胞の声も、そのほんの一握りでしかない。
最後は参加者が輪になり、いままで語れなかったこととを語った。私は、笑顔の下の苦しさを仮設住宅で語らぬまま、帰還して間もなくがんで逝った飯舘の女性のことを話した。親しい縁をもらった私にも、つらい出来事だった。
終わってから、蟻塚さんが研究会に誘ってくださった。誰かの役に立てることをしていきたい。そんな自分を見つけた。