新年おめでとうございます。雪の元日に思うこと、です。
新年おめでとうございます。年末来の寒さ続きで雪景色の元旦。雪かきが初仕事になりました。
旧年中はお世話になりました。古巣の仕事を終えて肩が軽くなったところ、2月には65歳。まだ若いつもりでおりますが、人生の「楽しみ方」をどうぞご伝授ください。
昨年は2月に『被災地のジャーナリズム 「寄り添う」の意味を求めて』(明石書店)、10月に『二・二六事件 引き裂かれた刻を越えて 青年将校・対馬勝雄と妹たま』(ヘウレーカ)を刊行しました。
さらに1冊、この3月の前には『魂となり逢える日まで 東日本大震災 わが子を亡くした親たちの終わらぬ旅』(仮題)が、仙台の「荒蝦夷」より出版されます。『被災地のー』のルポ、『引き裂かれたー』と同じく新潮社フォーサイトに書かせてもらった連載で、愛するわが子を震災で奪われた母親らの極限の苦しみとそれからの生の軌跡を記録しました。
「震災10年の節目」など他者の都合にすぎず、終わりない、癒えることのない痛みを抱いた人々がいる限り、「復興」はいまだ遠い世界です。そのことをぜひお伝えしたく、知っていただけたら。
この3冊の本、いずれも新聞記者を卒業後の取材執筆ですが、それだけ地域のローカルジャーナリストの出会うべき当事者、伝えるべき声は多く、その役目と可能性を少しでも伝えるものになれば幸いです。
客員教授をしている尚絅学院大で始めた後期の実践講座「当事者とつながる学びとスキル〜3月11日に向けて記事を書こう」も、年明けに受講生の記事発表を残すだけになり、ローカルニュースサイト「TOHOKU 360」(安藤歩美編集長)で佳作を紹介、発信していただける予定です。
尊敬するジャーナリスト、岡本正さんから昨年、「自分が開拓してきた開拓地を、次の世代に勇気をもって明け渡して新天地に赴こう」という言葉を聴いて共感しました。そんな新しい模索の1年にしてゆこうと思います。よろしくお願いします。