大崎市で歴史あるクロマツの伐採に抗議する市民運動が起きています。お伝えします。
宮城県・大崎市役所の建て替えで、古い庁舎の敷地にある樹齢300年ほどのクロマツ(高さ15m)を市が伐採するという。異議を訴え保存を求める市民たちの運動が起きている。河北新報や宮城テレビなどが報じ、中心の柳原栄夫さんという郷土史研究者がfacebookで経過を伝えておられるのを読んだ。
江戸時代の郡役所、明治期の志田郡役所などの玄関を飾り、街の歴史を伝える証人の存在という。伐採は昨年9月、市役所の10分足らずの庁議で決まったといい、寝耳に水の市民たちの保存の請願を2月に議会が否決。市は聞く耳もたぬ姿勢で「遺伝子を採り子孫を残す」との言い訳をしているそうだ。諦めぬ市民たちは9日にシンポを開き、85人が集い再考を求めたと河北が伝えた。
写真を見ると、クロマツは解体予定の庁舎前にあり、要するに邪魔扱いだが、今の土木技術でガードをすれば保存可能とみえるがどうか。一番の問題と思えるのは、市の側に、街の歴史、愛着する市民へのリスペクトも対話も全く欠けていること。事務方の方針がどうあれ、市のトップが市民と向き合い決断すれば解決できることでは。神宮外苑の伐採問題は規模大小、全国どこでも起きているようだ。