拙稿『国の「不決断」がこじらせた処理水放出』が、JBPRESSに転載されました。地元の当事者の視点からのルポ、お読みください!
原発の「処理水放出」をめぐり、地元漁業者や国民との対話や決断を何年も先送りし~「アンダーコントロール」の呪縛や支持率への懸念からか~、当事者と最後まで向き合わず土壇場の決定に走り込んだ政府…。原発事故以来、東電のトラブルと何度も苦闘しながら、漁再生に取り組み、何世代も放流現場の海で漁をし続ける決意をする地元漁協組合長―。
問題を根っこから掘り起こした詳報は、地元で取材し続けてきた本記事だけと自負します。新潮社「Foresight」からYahoo!ニュースに転載され、300件近いコメントの半分は記事を読まぬ中国批判、残る4分の1は、政府支持と当事者批判、残りは「風評記事」との反応…。現場の当事者から距離の遠い読者が大半のようでした。どこまで内容を読んでくれたのか-と、本稿にコメントを寄せてくれた北海学園大教授の濱田武士さんと語り合いました。
でも、Foresight編集部は「よく読まれている」と評価をしてくれ、きょう、別のメディア「JBPRESS」が転載してくれました。中国の禁輸を「想定外」とし、批判や責任を「魚を食べる国民運動」にすり替える現首相…。だからこそ記録すべき事実、当事者の思いと言葉が忘れられぬよう記録することが必要なのだと思います。