水害後、10月19日の郷里・相馬市の状況です。

 台風19号の水害から9日目、10月19日の相馬市街です。
 最初の3枚は、氾濫した宇多川べりの地域。自衛隊の災害復旧活動が入って、道路の泥はほぼ取り除かれました。
 4枚目は中心部の一角。この地区では前日まで断水が続きました。
 床上床下浸水の被害にあった店や家では、泥かきや大量の災害ごみの処分で住民たちは疲れ、まだらな復旧状態の水にも不自由しながら、後片付けは進んでいません。やっと出始めた水道水もすぐには飲めず、飲料用はまだミネラルウォーター。
 畳の撤去ひとつにも人手が要り、若い世代が少なくなった町では、離れて暮らす子どもたちの手伝いも連日はかないません。さらに衛生上からも必要なのは、床板を外しての泥の消毒作業。それもまた男手を要します。
 一番被災がひどかった地区には、ようやく社協が受け入れたボランティアたちがスコップを手に入り始め、関西の高校生グループの姿も見えました。ただ、まだまだ一部。大勢のボランティアが求められています。
 私は苦闘中の同級生たちに水と手作りカレーを届けましたが、できることは限られ、古里と離れていることの歯痒さ…。うれしかったのは、訪ねた一軒で、別の同級生が仲間を連れて手伝いに来てくれた、またがんばれる、という話を聞いたことでした。