70人のリポート読みに追われた年末、最高の癒しをもらったサックスのアルバムです。

 尚絅学院大の「メディアリテラシー」の受講生70名の期末リポートを3日がかりで読み、大晦日の夕方に採点、登録を終える。人の原稿を読むのは早い方だが、採点は難しい。読み返してその都度、見方が変わったりし、3度目でようやく落ち着く。たった一科目の点数であるが、相手の人生にとってどんな意味があるかを考えると、向き合い方も変わる。
 その間、お供をしてくれたのが、相田三郎先輩から届いた「Only two 」というCD。コンサートがあると誘いをいただく、サクソフォン奏者佐藤こずえさん(大崎出身)の最新アルバム。正確には彼女がデュオを組むトランペット、ピアノ奏者伊藤萌さん(山形出身)との「アンサンブル・ダッチャ」のセカンドアルバムで、全8曲がオリジナル。
 一言にすれば、最高の癒し。言葉のない歌に溢れ、これほど人肌に優しいヴァイブレーションはないと思える音色。聴くたびに発見があり、世界が広がった。佐藤さんの師匠でアルトサックスの第一人者、雲井雅人さんの演奏も聴ける。ライブが待ち遠しくなった。