主人の病気で閉店した相馬の名物カフェ、ふた月ごとの『はっぴい寄席』で復活、年配者ら集う~。TOHOKU360でお読みください!

 「中村珈琲店」。私の郷里・相馬に、ビートルズ・マニアの友人、桜井茂紀さんが夢を詰め込んで開いた、選り抜きのコーヒー、紅茶と美味なランチ、そしてライブ演奏が人気の名物カフェでした。彼の病気と長い療養のため惜しまれながら一昨年秋に閉店しました。
 眠っていたカフェが昨年4月から、ふた月ごとに「相馬はっぴい寄席」の会場としてにぎわっています。建設会社を興した友人が震災後、高齢者らの「家に住み続けたい」という願いを受けた復旧や耐震の工事を重ね、その縁の不思議から、妻一枝さんと東北弁の落語家・六花亭遊花さんらが出会い、手づくりで始めた寄席です。
 よみがえった旧・中村珈琲店の定席は、コロナ禍で集うも笑うもなかった年配者らで毎回、札止め満席のにぎわい。1周年を飾った先月の「はっぴい寄席」の模様と、夫婦の思いとともに街に生き続けるカフェの夢の物語を、「TOHOKU360」でお読みください!